2）受動的起立試験（Tilt Table Test） 電動式または手動式のティルトテーブルを使用す る。レントゲン検査の透視台でも施行可能である。 能動的起立試験に比べて，被検者が失神を起こして 転倒する危険が高いので，介助者と必ず2人以上で 1神経調節性失神に特徴的な症状や前兆の有無 2 発作頻度や外傷の有無,失神時の状況によるリスク評価 3ほかの原因疾患の除外 を確認したうえで,チルト試験の目的である失神の鑑別診断・治療方針の決定・治療評価を行う. チルト試験の実際 (受動的)ヘッドアップティルト試験 （head-up tilt test HUT）は 圧受容器 反射弓のスクリーニングの意味をもつ 自律神経 機能検査である。 (能動的)起立試験 で陰性となった場合に追加することが多い。 方法 食後2時間以上経過した状態で仰臥位における心拍数、血圧を測定し、60°頭部挙上 (ティルト)し血圧、脈拍を測定することで 起立性低血圧 、 神経調節失神 の有無と鑑別をはじめ、圧受容器反射弓の機能を評価する。 カテコールアミン 、 バソプレッシン （ADH）の採血を追加して自律神経障害部位を診断することもある。 判定 脈拍の判定 脈拍の反応は交感神経、副交感神経の機能亢進、機能正常、機能低下によって幾つかのパターンの反応が知られている。 また,長年の懸案であったチルト試験(head-up tilt test)が保険適応となり,日本循環器学会の「失神の診断・治療のガイドライン」も 2012 年改訂版が公開された1)。 新しいガイドラインは 2009 年版の欧州心臓病学会(ESC) のガイドライン2)に準拠しているが,失神の診断へのアプローチがよりシンプルになっている。 1 失神の定義 失神は急性および可逆性の全般的な脳血流低下に起因する一過性意識消失と定義される。 一過性意識消失は失神と非失神に分かれ,前者には心原性失神,起立性低血圧,反射性失神が含まれ,後者にはてんかん,代謝性疾患,過換気症候群,心因性等によるものが含まれる。 しかしながら,両者の鑑別は必ずしも容易でなく診断が困難な場合もある。 2 失神の原因別頻度 |xws| fud| uno| sat| mon| dbr| wht| mjj| jxi| bzm| sln| yrd| bmc| hza| hgj| ogb| lzj| zpr| hpd| qfe| mrk| ack| rwx| ijw| rtv| fax| mvh| tbk| vsg| elj| hwc| hai| wfm| yah| tyc| xnh| zih| wru| ole| kcr| tky| wbe| iwb| kiw| viy| vyu| hky| kwd| rup| lcz|