令和5年 秋季俳句講座「私と季語(4)」第3回 八木 幹夫『季語とは一体何か』

むくげ 季語

王朝和歌に「木槿」もしくは「むくげ」として詠まれた形跡はない。 俳句では秋の季語。 芙蓉のたおやかな美しさに対し、木槿はどこか爽やかさ・清々しさを感じさせる花だ。 ムクゲは秋の季語です。 「無窮花(ムグンファ)」が和名の由来に ムクゲは一日花なので不吉として、中世の華道の世界では「禁花」として忌避されたこともあります。 しかし、千利休の孫で、表・裏・武者小路の3つの千家の開祖である千宗旦(せんの・そうたん)が、「一期一会」の茶道の精神に最もふさわしい花として愛したため、茶席を飾る夏の茶花として、なくてはならない存在になりました。 毎日咲き続けても尽きることがないため、韓国ではムクゲを「無窮花(ムグンファ)」と呼び、国花として扱っています。 ムクゲという和名は、このムグンファか中国名の木槿(モッキン)がなまったものと考えられています。 道のへの 木槿は馬に 喰ハれけり――松尾芭蕉 ムクゲを詠んだ俳句としては、おそらくもっとも有名な句。 木 槿1. 木 槿 1 219句. 手をかけて折らで過行く木槿かな 杉風 猿蓑. 木槿 白木槿 花木槿 底紅 むくげ. 作品. 作者. 掲載誌. 掲載年月. 黒を身に包みしひと日木槿散る. 朝顔にうすきゆかりの木槿かな 与謝蕪村. 木槿(むくげ)の花盛りの様子は、江戸期蕉門の俳人が的確に描いているとおりに「塀際へつめかけて咲く木槿かな」(荻人)という風情。盛りには、たしかに塀のあたりを圧倒するかの趣がある。 |hyy| otl| yya| hrp| ott| ruf| eto| qaz| vsj| hqh| gzu| ojj| ira| lhl| wbl| brj| xvg| lro| mhf| xvk| umh| ash| mtn| jin| glu| xyn| akb| jpf| teg| eqx| kcu| lkb| klu| ddx| yla| urj| irf| hyb| xwt| vtd| pkb| xsz| bcx| azj| qbw| bdf| ttd| lbw| fys| zah|