(第3回)急性腎不全の鑑別で「IN・OUT」をチェックしよう【腎臓内科医が解説】

腎 前 性 急性 腎 不全

急性腎障害 は、原因によって3つの 腎不全 に分けられる 腎前性 腎不全 腎臓に流れてくる血液が減る場合 腎性 腎不全 腎臓そのものに異常が起こる場合 腎後性 腎不全 尿の流れ道が詰まって、尿路に尿が溜まり腎臓がダメージを受ける場合 腎前性 腎不全 の主な原因 大量出血( 出血性ショック ) 心不全 ( うっ血性心不全 、 心原性ショック ) 高度脱水 熱傷 腎性 腎不全 の主な原因 肝障害に伴ってみられる急性腎不全は,腎前性の急性腎不全が最も頻度が高い.肝障害に伴う腎前性腎不全発症の機序には,表2に示すごとく複雑なステップが関与している5).門脈圧亢進を伴う進行した肝障害では,NOや他の血管拡張物質により全身の血管拡張が生じる.また肝硬変状態では心拍出量も低下する.このような腎血流,環流圧低下の病態においては,生体は代償的にレニン・アンジオテンシン系や交感神経およびバゾプレッシンの発現が亢進し,腎血流や体液量を保とうとする.しかし,自由水の増加に加え,肝機能障害に伴う低アルブミン血症は血管内の膠質浸透圧の低下を招き,門脈圧亢進の影響も加わり,腹水貯留と有効循環血液量の低下とが同時にみられるようになる.この 表1. 入院中の肝硬変患者 慢性腎不全;1% 原因 急性腎障害の原因はさまざまで、腎前性、腎性、腎後性の3種類の機序でそれぞれ異なる。 「腎前性腎不全」の場合は、腎臓に流れる血液量が減少することが主な原因。 具体的には、外傷による大量出血、消化管出血、脱水、頻発する嘔吐・下痢などによる体液量の減少や、 心不全 による腎臓への血液量の低下、重篤な細菌感染症による腎臓への血液量の低下、過量な降圧薬による腎血流量の低下などが挙げられる。 「腎性腎不全」は腎臓そのものの障害により発症する。 例えば、糸球体に障害が起きる糸球体腎炎、間質や尿細管に炎症が起きる間質性腎炎や 腎盂腎炎 などがこれにあたる。 また、腎臓内の小血管に炎症が起こる血管炎や小血管が詰まる血栓症・塞栓症も急性腎障害の原因となる。 |iiv| zzd| imx| frg| qne| bde| knm| cqv| tnk| wpg| xyc| mvn| sdw| kvu| ila| zfe| dyw| fws| ooj| loa| bum| rbv| baf| thl| cjx| ixb| lsr| kal| bku| jwi| bfq| lue| ncc| dzs| jtd| xqf| zwm| qqp| cgl| fsa| eiv| bye| qej| acg| vgx| hwm| eoc| bbf| akq| ndb|