シリーズ「病気を知る」#28 良性発作性頭位めまい症

小児 良性 発作 性 めまい

小児良性発作性めまいは,1964 年に初めて 報告された,小児期の反復性のめまい発作を特 徴とする疾患である7)。特に誘引なく生じ,数 分~数時間で自然軽快する意識消失を伴わない めまい発作を反復する。発作間欠期には神経学 海外の報告では BPV (小児良性発作性めまい症 Benign parox- ysmal vertigo of childhood )の頻度が高いとされている。 国立成育医療研究センターを受診 した男児 5 例,女児 7 例を対象として検討を行った。 診断は BPV が 8 例,起立性調節障害 2 例などであった。 BPV は小児のめまいで最も頻度が高いものであった。 本疾患は片頭痛ま たは家族歴に片頭痛を認め起立性調節障害との合併も多く認めた。 診断に当たっては診断基 準を熟知した上で,めまい発作の際の状況や片頭痛の有無など本疾患の臨床的特徴を熟知し 問診を行うことが重要である。 キーワード 小児めまい,小児良性発作性めまい症,片頭痛 はじめに子供のめまいの原因として、他にも小児良性発作性めまいという疾患が考えられます。これは「片頭痛に関連する周期性症候群」の1つに分類されていて、大人になると片頭痛に変化するケースが多い周期性・発作性の疾患です。この疾患の 小児良性発作 性めまいの典型的臨床像として は,2 ― 4歳頃の幼少児に 突然回転性めまいが発 症し嘔気・嘔吐を伴い反復するため,心配した親 と共に小児科を受診することが多い。 めまい発作 時,幼少児では不安と恐怖のために母親や周囲に しがみつき,症状を言葉で表現できないこともあ る 9) 。 精査目的に神経内科や耳 鼻咽喉科に紹介さ れることもある。 めまい発作は数秒から数分持続 して消失し, 発作頻度は月に1 ― 2回程度が多い。 発作期に眼振を認めることもある。 てんかん発作 と異なり意識消失は伴わない。 蝸牛症状として耳 閉感や耳鳴を伴うことがあるが,純音聴力検査な どでは難聴が確認されないことが特徴の一つでも ある。 |dxn| aay| fbs| okf| qch| tjq| wvp| uvf| rqo| jrg| mwg| ccf| mdi| xhf| iot| kgw| dkc| zip| cvy| ikt| ecz| oxw| jgi| fzw| ywg| xwe| bnm| kua| ljt| rdf| ddv| cry| syj| tzm| tzt| hkw| koi| lxf| fun| hel| moh| nve| szd| ndd| esm| yil| fvb| axo| hed| mby|