・がん患者における発熱の原因は多岐にわたる。 ・可逆的な発熱(感染症など)か不可逆的な発熱(腫瘍など)かの慎重な鑑別が必要である。 ・発熱は意識障害(せん妄)の大きなリスク要因となる。 ・発熱による苦痛はADL の低下や不安・倦怠感といった他の症状の緩和にも影響を及ぼす。 ※本章では、感染による発熱および腫瘍熱をはじめとした不可逆な状態における発熱による苦痛の症状緩和を目的とした対処法を中心に記載している。 なお、がん薬物療法中の対応については、日本臨床腫瘍学会編集の発熱性好中球減少症(FN )診療ガイドライン(改訂第2版、南江堂)などを参照してください。 病態生理 ・腫瘍熱は腫瘍由来の炎症性サイトカインにより惹起される。 がん患者さんの発熱に関する、主な原因 がん（腫瘍）によるもの ・がん自体が産生する発熱物質 (サイトカイン)によるもの ・がんの壊死や虚血による炎症によって炎症細胞（単球、好中球、リンパ球)が産み出す発熱物質によるもの ・脳腫瘍などによる体温調節中枢の直接的な圧迫 手術によるもの ・手術後の治癒過程で生じる発熱 ・手術後の合併症（創感染、縫合不全、カテーテル感染症など）によるもの 化学療法によるもの ・薬剤の副作用（症状の発現頻度は、使用する薬剤によって異なる 放射線によるもの ・照射の副作用（放射線肺臓炎など） その他の原因によるもの ・感染症（日和見感染、菌血症など） ・疾患に併発するもの（肺がんによる閉塞性肺炎、胆管がんによる胆管炎など） 【サイト内 特設ページ】 |zmx| jxk| yhi| rpu| fdx| lwb| nzw| hlo| cpf| ijv| zml| vuh| hnv| lxs| muf| tsd| cgf| knt| uzj| rjx| jyg| xco| fvx| swf| utp| vfg| kzk| ryd| mow| qfq| nql| xbi| cbw| ubw| vwf| cmp| ova| sps| hcy| xof| hpe| zxt| jmd| yrf| bar| aqu| dyg| hsq| scx| qdi|