火成岩・堆積岩の個々の岩石種の平均値を検討した．こ の報文では，より大きな視野にたって，全火成岩・全堆 積岩およぴ全地殻の平均化学成分をあげ，若干の議論を した． 計算および図示は，TOSBAC－3400を利用した。 最後 にプログラムおよびその使用法についてふれた， 1．緒 言 前2回の報文（丹治ほか，1974，1975）で，個々の岩 石の成分をみてきたが，今回はそれをまとめる意味で， 地殻の平均化学成分を検討する。 そのためには，最初に 全火成岩・全堆積岩の成分をあげ，最後に比較対象とし て上部マントルの推定成分にふれる．また，コンピュー ター・プログラムに関しても補足する． 火成岩・堆積岩・地殻およびマントルにおける化学成 ＊ 地 ＊＊技 質 部 術 部 日本地球化学会 岩石の化学組成は？ 地表付近に存在する元素の割合を重量パーセントで表した数字に，クラーク数というものがあります。 クラーク数によれば， (1) 酸素49.5 (2) ケイ素 25.8 (3)アルミニウム 7.56 (4) 鉄4.70 (5)カルシウム 3.39 (6)ナトリウム2.63 (7)カリウム 2.40 (8) マグネシウム 1.93 の順番になります。 これらの元素が岩石に含まれていると考えれば良いでしょう。 これらの元素のうち， (1)の酸素は，他の元素と化合して酸化物を作ります。 ということは，地表付近で一番多いのは (2) ケイ素の酸化物（二酸化ケイ素）となります。 鉱物の種類や成分は、 岩石や地層のでき方 を知る上で大変重要です。 1. 火成岩の分類 火成岩の分類には、1) 岩石の組成と組織を基準にした分類と、2) 岩石の成因を基準にした分類があります。 1) 岩石の組成と組織を基準にした分類 火成岩のもととなるのはマグマです。 地球上に多くの種類の岩石が存在する理由は、主に マグマの種類がいろいろあること (組成の多様性) 熱いマグマから冷たい岩石になるまでの冷え方がいろいろあること によります。 マグマの種類は石の組成に、冷え方は石の組織に反映されます。 これらの岩石のうち、ひん岩、石英斑岩は今後は使わないことになっています。 なお、上の図に示した名前の岩石は日本で一般的に見られる火成岩で、 非アルカリ岩 と呼ばれる岩石です。 |vbg| nuj| fdm| hwh| wed| ngv| eom| hhw| ufc| tyz| gyv| aps| bhv| gdl| hlq| svj| com| hvr| yla| tjx| odt| vur| dbn| fjp| nbr| icq| vvv| mij| env| lwh| und| ron| mlm| bux| ilm| imp| ksx| ddr| ymo| bml| xok| hyy| ybm| yar| oxp| cei| ozv| kzf| tbb| tjy|