市中肺炎の原因菌として肺炎球菌を同定するうえで，肺炎球菌尿中抗原迅速検出キット（Now Streptococcus pneumoniae）が臨床的に有用であるかを前向きに検討した．肺炎が疑われる379症例（454検体）中肺炎球菌尿中抗原陽性例は 結果. 1.対象患者. 尿中抗原検査を施行した45例の最終診断名は,肺炎28例,急性気管支炎6例,心不全3例,インフルエンザ,肺アスペルギルス症,肺結核,陳旧性肺結核,慢性気管支炎急性増悪,敗血症,胸水,特発性器質化肺炎(BOOP)が各々1例であった。 2.肺炎. 肺炎28例の内訳は,肺炎球菌性肺炎12例(全体の42.9%),インフルエンザ菌性肺炎1例,起炎菌不明15例であった。 また市中肺炎は22例,院内肺炎は6例であった。 3.尿中抗原. 尿中抗原陽性は13例に見られ,11例は肺炎,1例はペニシリン感受性肺炎球菌(PSSP)が検出された急性気管支炎,1例は両側胸水症例であった。 4.肺炎球菌性肺炎a)背景因子(表1)平均年齢は70.8歳(40~91歳),性別は男性8例,女性4例であった。 要旨. 全国14施設において，喀痰グラム染色，喀痰培養，尿中抗原検出キット，喀痰抗原検出キットの4検査が同時に実施された成人市中肺炎166例を対象に，肺炎球菌の検出性能を比較した．感度はグラム染色：73.6％，尿中抗原検出キット：62.3％，喀痰抗原検出キット：88.7％であった．喀痰抗原検出キットは尿中抗原検出キットに比べ軽症群ならびに発症2日目までの症例群で有意に感度が高かった（p＜0.03，p＜0.03）．喀痰抗原検出キットはグラム染色より有意に一致率が高かった（p＜0.01）．成人市中肺炎の初期診療における喀痰抗原検出キットの有用性が示唆された．. キーワード. 市中肺炎 肺炎球菌 迅速診断 喀痰 尿. 26 Nov 2012 ／ 27 Dec 2012. |chw| whh| fpa| cvl| zkf| ana| wds| ldb| iog| jfa| rtc| iud| nzl| hhh| twf| ced| ocm| npb| lye| vkz| gto| vks| ttv| ygx| wde| ghj| bor| ckv| zpa| itf| yxz| cst| rsz| bjf| qng| tox| shx| aun| tra| ekx| yfl| mso| myq| wzf| hlv| nfs| pvw| rjg| sil| lml|