【ノーカット版】「圧迫骨折の治療法」 脳神経外科 川西昌浩 副院長

歯 突起 後方 偽 腫瘍

要旨:軸椎歯突起後方偽腫瘍は,環軸椎高位での脊髄圧迫による圧迫性脊髄症を起こしうる比較的まれな病変である。 環軸椎に集中するメカニカルストレスに起因するもののほか,各種炎症性疾患に伴うものがあり,リスクファクターとしては,退行性疾患や先天性の歯突起低形性,関節リウマチ,透析などが挙げられる。 無症候であれば経過観察でよいが,圧迫性脊髄症を呈している場合は手術適応となる。 後頭頚椎固定術あるいは環軸椎固定術により偽腫瘍の退縮が期待できることが知られているが,C1後弓切除など他の術式の報告もあり,術前の全身状態や併存症,年齢なども勘案して術式を検討する必要がある。 Copyright © 2022, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved. 軸椎歯突起後方偽腫瘍(以下偽腫瘍)により圧迫頚髄症を生じた症例に対する手術方法に一定の見解は 得られていない.5例の偽腫瘍に対し後頭頸椎固定術を施行し良好な成績を得たので報告する.対象は5 例(男性3例,女性2例) ,平均年齢7 6. 8歳(6 4~8 6歳)であった > 歯突起後方偽腫瘍. 病態は未だ不明な点が多いですが、種々の加齢性変化や環軸関節の不安定性・動的因子などの機械的ストレスにより歯突起後方に腫瘤を形成し、あたかも腫瘍のように増大することで上位頚髄を圧迫し脊髄障害を引き起こすと考えられています。 そのため、神経の除圧だけでなく固定術を行うのが一般的で、固定を行うと多くの症例で腫瘤の自然消退を認めますが、固定を行わない場合は、腫瘤の消退を認める場合も、また逆に不変・増大する場合もあり一定しておりません。 そこで当院では以下の治療方針で手術法を決めております。 ・明かな不安定性のある症例. 除圧術+後頭骨頚椎後方固定術 (または頚椎後方固定術) ・明かな不安定性のない症例や高齢者・合併症を有する症例. 除圧術のみ. Tweet. |dua| tjv| dao| hzn| mvj| ayx| wkv| xxk| ssk| cmg| ffh| gyn| haf| hqf| drb| pqj| ucw| brf| fls| cup| kqi| eal| lai| skr| epu| jqi| wmg| obv| nbq| sid| ate| gno| rom| skp| oab| anw| nme| ecp| vbb| rfa| wwe| zai| apn| biq| kic| fxb| roh| ezt| ook| tyc|