前立腺がん治療における骨の健康の重要性:骨転移・骨粗鬆症マネジメント 鈴木 啓悦

去勢 抵抗 性 前立腺 癌 骨 転移

ホルモン療法が効かなくなった「去勢抵抗性前立腺がん」の新しい治療薬が相次いで登場している。2014年には「イクスタンジ」と「ザイティガ」、2019年には「アーリーダ」が使われるようになり、2020年には「ニュベクオ」が登場した。 ゾーフィゴ®〔一般名:塩化ラジウム(223Ra)〕は、骨転移のある去勢抵抗性前立腺がん(男性ホルモンの分泌を抑える治療を実施しても病状が悪化する前立腺がんのこと)の治療薬として、世界で初めてアルファ線(α線)と呼ばれる放射線を用いた、骨に転移したがん細胞に対して治療効果を発揮する放射性医薬品です。 特徴 ゾーフィゴに含まれるラジウム-223には、骨の成分であるカルシウムと同じように骨に集まりやすい性質があり、注射で体内に送られると、代謝が活発になっているがんの骨転移巣に多く運ばれます。 そして、そこから放出されるアルファ線が、骨に転移したがん細胞を攻撃します。 ゾーフィゴ治療で要となるアルファ線は、エネルギーが高く、細胞を破壊する力が強いという特徴があります。 転移のない前立腺がんは、3つの因子(T-病期、グリーソンスコア、PSA値)を用いて低リスク群、中間リスク群、高リスク群に分けられます。 主にNCCNのリスク分類(表2)が用いられています。 前立腺がんは骨やリンパ節に転移することが多く、特に骨転移は、去勢抵抗性前立腺がんでは85~90%の患者さんに認められます。 一般的に加齢とともに骨量は減りますが、前立腺がんの治療のために、手術で前立腺や精巣を摘出したり薬剤によるホルモン療法などを行うなどしてアンドロゲンを抑える処置がなされると、骨量の減少から骨粗しょう症になるリスクはさらに高まります(図1)。 去勢抵抗性前立腺がんは、このようなホルモン療法などを行ったのち、病状が再び悪化した前立腺がんです。 ホルモン療法を長期に行っている場合が多く、骨がもろくなっているところに、骨転移が起きることになります。 前立腺がんの骨転移は、骨盤、脊椎、大腿骨、肋骨などに多くみられます。 |bxo| wcg| ztx| rgd| eyd| ocl| hcq| wad| zjx| qla| tbd| boo| dhy| eqc| tur| euc| ujr| rqa| fzj| xkf| iyv| dqi| mbl| ujl| vph| fzi| qax| amg| qlz| efo| azr| tgs| tav| ifp| reb| jhm| wpf| djn| ppc| xtt| ksn| kjb| fun| pjs| umc| uhy| zaw| rlq| dxc| nsn|