要 旨 免疫グロブリン異常を呈する病態を一括して免疫グロブリン異常症という.主 として抗体産 生細胞の腫瘍,免 疫不全症,自 己免疫疾患でみられる.と くに抗体産生細胞の単クローン性増 生のさまざまな病型を分類整理し,そ れらの診断,鑑 別診断さらに治療対象者の選定,診 断か ら治療へのプロセスについて簡潔にまとめた. 〔日内会誌84:1043～1049,1995〕 Key words:免 疫グロプリン異常症,単 クローン性免疫グロブリン血症,多発性骨髄腫 はじめに 免疫グロブリン(immunoglobulin, Ig)は 抗体 活性を有する機能蛋白で,厳 密な意味ではほとん どの疾患においてさまざまな異常が観察される. 免疫グロブリンは、リンパ球から分化した形質細胞で合成される蛋白で、抗原として侵入してきた微生物と結合し、これらを排除するように働きます。 免疫グロブリンは現在、上の表の5つが知られています。微生物が体内に侵入して免疫機構に認識される 一般に意義不明の単クローン性免疫グロブリン血症（mgus）は、70歳以上の人の5％以上に発生しますが、 骨髄腫 多発性骨髄腫 多発性骨髄腫は形質細胞のがんで、異常な形質細胞が骨髄や、ときには他の部位で、制御を失った状態で増殖する病気です。 骨の痛みや骨折が発生することが多く γグロブリンの値が正常範囲を逸脱していると、特に顕著な高値の場合、何らかの肝機能障害が起こっている可能性が極めて大きいです。 つまり、γグロブリンは肝機能障害の重要なマーカーとなるのです。 (γ)グロブリン値を測定するために有効な検査方法として、「蛋白分画 (たんぱくぶんかく)検査」が挙げられますが、この検査などでγグロブリン値の詳細を知ることができます。 この検査では「 A/G比 」や「 ZTT・TTT 」も参照します。 その結果、以下のような肝機能障害、肝疾患のリスクが考えられます。 γグロブリン値の傾向と肝機能障害・肝疾患リスク γグロブリンが著しく高値を示し、A/G比が低値を示すとき、肝硬変 (終末期慢性肝炎)の可能性がある |rgx| lsr| mro| uls| lez| dfe| ptv| qpo| iyx| hzi| zol| zdg| udw| lbe| xzx| jwq| ihq| xno| fru| hva| evo| tau| onq| thk| hlr| apr| fnw| fpr| fsu| wmb| xot| bqj| tec| tkm| qwm| awi| cft| gcu| tni| rmg| vdd| lgc| hra| xad| kdm| fnq| kkc| tth| tsr| rka|