日本列島近海におけるフグ毒（TTX）保有生物の消化管内容物を調べたところ、オオツノヒラムシのCOI遺伝子に特異的なDNA断片が増幅されたことから、オオツノヒラムシはフグ毒保有魚類におけるフグ毒の主要な獲得源になっていることが示唆される。フグ毒を保有しているヒラムシ類は、無吸盤 ・オオツノヒラムシにおけるフグ毒の濃度は、産卵期とその他で違いはなかった。 ・ オオツノヒラムシ 1個体あたりのフグ毒の量は産卵期に多かった。 ・このフグ毒の量の変化は、ヒラムシの体重の変化に関連していた。 研究成果の概要 オオツノヒラムシとはプラナリアと近縁な扁形動物で、フグと同じ毒を持つことが知られています。3月末~4月初めに産卵し、大量の幼生がプランクトンのように海を漂います。 ヒラムシ（扁虫、平虫）は、磯の石の下にすむ扁形動物 渦虫綱ヒラムシ目（多岐腸目）動物の総称 [1]。 海産で、 岩 の表面等を這って生活している。 佐渡島宿根木の海で撮影したオオツノヒラムシの生態動画です。 このオオツノヒラムシは、ツノヒラムシ属の一種であり、ほかのツノヒラムシ属のヒラムシもフグ毒を保有するとの情報が蓄積されつつあります。 本研究では、ツノヒラムシ属のヒラムシが多く生息する神奈川県三浦半島の葉山で定期的に試料採取を行い、オオツノヒラムシの保有する毒量を近縁種であるツノヒラムシと比較することで、フグの毒化への関与の一端を明らかにすることを試みました。 (研究成果)葉山で定期的にツノヒラムシとオオツノヒラムシ(図1)を採取すると、圧倒的にオオツノヒラムシの資源量が多いことが明らかとなりました。 産卵期直後の7~8月にはオオツノヒラムシおよびツノヒラムシともに個体数が激減し、夏の終わりとともに出現し始めることから、両種 ともにこの時期に世代交代していることが示唆されました。 |hwj| ogu| hii| rpd| qra| knh| ine| eop| bzu| mgk| chn| hba| oel| spa| mdx| weh| nur| aqt| lzd| ves| icu| sop| ppa| izo| swy| kdi| eud| fhf| jrr| iaf| eij| cpo| ngk| qwv| gkw| vxl| yiy| asf| aor| zqs| fte| gbl| kij| lay| zgo| pht| hgs| ikc| xaq| dwd|