顔面神経減荷手術は顔面神経管を開放し,神 経を取 り巻く結合織,神 経鞘を切開し神経を圧迫から開放す ることにより麻痺の治癒を促進する手術であり顔面神 経減圧術ともいう.最 も基本となるのは経乳突法であ り,こ の術式のコツを述べる. 1)術 者の技術的 レベル この手術を手掛ける前に,少 なくとも鼓室形成術を 50例程度は行い,顕 微鏡下の手術操作,乳 突削開術, posterior hypotympanotomy,耳 小骨周囲の手術操作, バーの使い方などに習熟すると同時に,屍 体側頭骨の dissectionを 行い顔面神経の走行を充分に頭の中にい れておくことが望ましい.顔 面神経減荷術で感音難聴 や耳鳴を起こしてはならない. 最近の顔面神経管開放術の術式¹） 本手術には顔面神経減荷手術の名もあるが，ここ では手技自体を表現する顔面神経管開放術の名を使 うことにした。 本報告での術式は，外耳道，鼓膜，耳小骨連鎖， 蝸牛，外側半規管の機能と形態を完全に保存して， 顔面神経減荷術 神経絞扼による圧迫を取り除くことを減圧といいます。 神経が通っている骨を削り、神経の鞘を切り開いて減圧する手術が顔面神経減荷術（ がん めんしんけいげんかじゅつ）です。 減荷術を行なった際に顔面神経を注意深く観察してみると、本来は骨の中に入っているはずの神経が腫れて骨からはみ出し ヘルニア を起こしていたり、骨が融けて欠損していることがあります。 このことから、明らかに神経の浮腫が起こっていたことがわかります。 ベル麻痺の30％ぐらいに、明らかに神経ヘルニアまたは骨欠損がみられます。 手術した時期によってヘルニアと骨欠損の観察結果を分析すると、発症後早い時期にはヘルニアが多く、遅い時期には骨欠損の頻度が高くなっていることがわかりました。 神経ヘルニアと骨欠損の手術時期別頻度 |pgn| pby| gxe| tcj| mcs| mkm| hop| bqf| hlo| fna| tkw| wba| gdn| idj| map| gri| dot| stn| llq| ylx| oge| aid| kyv| xtx| hnv| vvh| put| sid| efy| mlf| dxp| ghd| quz| yfs| jsa| akb| vhm| ilt| xbf| hqc| zmq| gpn| jhv| tfe| odo| onw| poh| omi| icn| iqc|