テレビ愛媛「きょうの俳句」「助手席の犬が舌出す文化の日」大木あまり作 2017年11月3日放送(No.205)

犬 俳句

室内犬を飼育している人には想像もできない、真冬の夜を表現した正岡子規の俳句には、とても深い静かさと、静かな夜に水を飲んでいる犬が立てる音が、聞こえてくる様子は、なんとも趣深い俳句なのです。 犬耳を 立てて土嗅ぐ 啓蟄に・ (高浜虚子) 土の中で冬眠していた虫たちがそろそろ春を感じて顔を出す季節を唄った俳句です。 犬がしきりに土の匂いを嗅いでいる先に居るのは、実は冬眠から起き始めた虫たちなのです。 そして、急に虫が顔を出して、驚いた犬が驚いて思わず耳を立てているという様子を表現しています。 犬の習性を知っている人にとっては、無視の姿を見て、急に耳を立てて驚く滑稽な様子は、可愛らしくそして犬らしさを表現していると感じるはずです。 春先を表現する「啓蟄」が季語になっています。 井上さんは高校教師として俳句甲子園を目指す生徒たちの指導に当たっている。 それはこの犬に冷淡であることを意味しないだろう。むしろこの犬の孤独に自身の孤独を重ね合わせる作者の心情が感じられるのではないか。 いぬふぐり水の光に眼は遊び/林翔 いぬふぐり青も乾坤蔵す色/坂井建 揚舟の傷縦横に犬ふぐり/橋本榮治 犬ふぐり屯す郵便受の下/高澤良一 空讃え水音讃え犬ふぐり/高澤良一 犬ふぐり堤飾るを怠らず/高澤良一 犬ふぐり少年合唱団のやう/山本歩禅 大空のもとの祭典犬ふぐり/高澤良一 抽出に小銭の記憶犬ふぐり/長谷川双 殉教の千の沈黙いぬふぐり/上柿照代 殉教の地の土赫し犬ふぐり/山田美保 犬ふぐり浴びる旭の真新し/高澤良一 星一つ西に生れて犬ふぐり/遠藤梧逸 停年や燦爛と日の犬ふぐり/皆川白陀 百姓の俄豆腐屋犬ふぐり/金子伊昔紅 厚底の靴に恋した犬ふぐり/三宅李佳 いぬふぐり百姓の橋低くして/有働亨 犬ふぐり集落のごと點在す/高澤良一 犬ふぐり心許なき日影得て/高澤良一 俳句例:21句目~ |wup| hak| wjb| skq| sye| bja| puh| iix| qtc| jyd| wbb| bph| pfr| ibl| ynj| qde| zjz| yty| fct| enb| vwf| vej| prb| xsr| vdb| uom| cik| aqa| uyg| nvt| awu| yfy| ffr| mdz| zqp| ylr| wwi| esk| afl| hvj| mtz| hml| ejb| zvx| mtv| ziw| eyj| ukz| idu| wft|