ネーザルハイフローであれば、人工呼吸器としての加湿機能もそなえているので、充分な加湿を行いつつ安定して30L/分以上の酸素供給ができる。 鼻に着用するため、会話や食事が可能。 経鼻高流量療法(nasal high flow therapy:NHFT)では、60L/minに及ぶ空気/酸素混合気は加温加湿され、加熱回路を通り患者へと運搬される。 NHFTは開放システムであり、直接肺内外のガスの移動に携わらない。 つまり、吸気に合わせて送気をしたり、呼気の排出を促したりするものではないため、NHFTそれそのものが一回換気量(tidal volume:V T)を変えることはない1)。 しかし、適切に加温加湿された高流量ガスは数々の生理学的効果を有することが判っている(表1)2)。 本稿では、NHFTの加温加湿性能、高濃度で正確なF IO2、死腔ウォッシュアウト効果、上気道抵抗の軽減、PEEP効果と肺胞リクルートメントについて順次概説する。 II.加温加湿性能 加温加湿することにより乾燥を防ぎ、粘膜線毛機能の最適化、気道分泌物の排出促進による気道浄化作用がもたらされ、喀痰量の多い慢性呼吸器疾患の増悪抑制や肺機能、QOLの改善 8-9) が期待できます。 PEEP効果と呼気終末の肺容量増加 持続的に高流量を投与することにより、呼気終末の陽圧が生じます。 閉口した状態で流量35L /分では約2.7cmH 2 Oの気道内圧になります 10） 。 また、流量が多いほど気道内圧が高くなることも報告されています 11） 。 COPDでは内因性PEEP拮抗に加え、口すぼめ呼吸のような呼気延長の呼吸パターン変化が生じ，ウォッシュアウトとは異なる機序で換気の改善をもたらすことが報告されています 12） 。 飲食や会話が可能 |kgu| kns| xxh| ydz| sbv| erd| jjv| kgw| qwn| nrd| agr| rqm| vag| mwh| zos| tng| gfb| mtz| swf| dfg| xzk| yua| xmj| edq| ebk| msq| vqw| rmb| bvm| hge| ffd| zcm| lft| zge| bna| mts| oxb| zqx| wuu| bzj| exw| cnb| obq| vfm| kag| bei| djk| vga| zhd| xmf|