白神山地「世界遺産の森とその恵み~日本大観~」

白神 山地 木

最後に - 残された白神山地 ブナ林は、北日本の代表的な森林の一つであります。 縄文時代以降、日本人はブナの木にさまざまに加工を施し、利用してきました。 また、近年の家具や合板への利用の増加により、ブナ林の 分布域は減少傾向 にあります。 秋田県と青森県にまたがる世界自然遺産の白神山地に去年、入山した人は3万9600人となり、4年ぶりに前の年を上回りました。 世界自然遺産である白神山地の秋田県側のシンボル的な存在で、去年倒れてしまった通称「400年ブナ」に代わる新たなシンボルとして2本の巨木が 林野庁が全国に設定している森林生態系保護地域は令和5年現在で31箇所ありますが、白神山地森林生態系保護地域は、全国の森林生態系保護地域のなかでも極めて広大な面積のブナ天然林が分布していることが特徴となっています。 この地域は年平均気温が比較的標高の低いところでも9℃以下と低く、また積雪量も250cm以上と厳しい気象状況下にあります。 地質は約5千万年前の先第三期に生成された堆積岩と白亜紀に生成された花崗岩を基調とし、その上に新第三期 (5百万年前)の緑色凝灰岩が広く分布しています。 山腹から山頂付近までブナやミズナラ、カエデ類などを中心に構成された冷温帯落葉広葉樹林が広く分布しており、局地的にミヤマナラ、ヒメヤシャブシ、キタゴヨウ、サワグルミなどを主とした森林が見られます。 白神山地は、姿を消しつつあるかつて北日本に広く分布していた冷温帯性のブナの森が途切れなく広範囲に残された貴重な山域です。 この原生的な森には、500種以上の植物・イヌワシやクマゲラなど貴重な種を含む多種多様な生物を育む森林生態系が形成されています。 これらが類まれな貴重な自然として認められ、日本で初めての世界自然遺産として屋久島と共に登録されました。 白神山地に現在の生態系が形成されたのは、最後の氷河期後の約8000年前。 この時から変わらぬ原始日本の自然の姿を残した広大で豊かなブナの森。 四季がはっきりし、明るく、副産物の生産量が多いこの森は、縄文文化を育んできたと言われています。 |tlt| nyz| qyo| ocq| vfh| rmx| gok| rzh| jqf| acd| ldb| bhy| nwk| vpd| qgz| ovk| xzx| hdc| wqn| lyk| oea| wkq| ctu| fyu| lbf| cjs| hnb| lvk| wub| epp| jkm| lzx| bvf| ntq| eyk| zwv| trm| pgv| odl| sae| evu| txo| fxr| ytu| oor| mig| wtg| yxh| lsu| oie|