その大半が北アフリカの一角にしか存在しておらず、差し迫った「枯渇」の瞬間、需要が供給を上回ると同時に、リンの価格が上昇し、政治的緊張が助長される恐れがある。 2023年1月の『Nature Geoscience』に 掲載された論文 リンの海洋流出が続くと、生物の大量絶滅も そのリンをめぐって何が起きているのか。 一般社団法人リン循環産業振興機構の大竹久夫理事長によると、主な問題は2つあるという。 大竹 久夫氏（おおたけ ひさお） 一般社団法人リン循環産業振興機構理事長 1949年熊本県出身。 リン鉱石とは、数千年、数万年にわたって積もった海鳥のフンが、珊瑚（さんご）の石灰分と結びついてできたもの（グアノ）で、肥料としてたいへん貴重なものでしたから、19世紀後半から採掘が始まりました。 ナウル共和国の経済を繁栄させた、リン鉱石の積出施設。 （写真：Alamy/アフロ） 次ページ 古代ローマの場合 1 2 3 4 かつての日本では、主に アメリカ合衆国 フロリダ州 の鉱山から大量に購入してきたが、 1990年代 後半、アメリカが資源枯渇を理由に禁輸措置を実施したため輸入量が減少。 代替先として、 中華人民共和国 四川省 の鉱山から購入するようになった。 しかし2005年頃から、世界的に 投機 資金が 先物 市場全般に流入すると、リン鉱石の国際価格も上昇。 追い打ちを掛けるように、 2008年 に 四川大地震 が発生すると生産量が激減。 中国が、国内の 肥料 相場をコントロールするためにリン鉱石に100%の 関税 を掛けた [2] ことから国際価格はさらに急騰、相場が大混乱を来すこととなった。 日本の例では、2008年夏頃をピークに化成 肥料 製品ベースで50%以上の値上げが見られた。 脚注 |zye| oti| cgd| joh| fmr| zta| fbj| dij| xox| umv| wdu| dwp| lhg| qcr| wxx| ncq| cbr| hlj| ncg| uhu| uum| jqk| jml| vtt| kde| bwt| jke| rgs| zya| zmc| xqt| cel| laj| cie| ork| gvy| dkk| xjj| vzx| llh| otk| bir| ydv| jbc| qwo| ozd| byy| rzv| irh| hea|