リンパ腫の病態と治療 伊豆津 宏二【国立がん研究センター希少がんセンター】

胃 リンパ腫

胃MALTリンパ腫は,胃に発症する悪性リンパ腫の40%を占め,低悪性度B細胞リンパ腫に分類される.心窩部症状,嘔気などの非特異的な消化器症状を訴えることが多いが,検診で受けた上部消化管検査で異常を指摘されることもある.多発びらん・潰瘍,敷石状粘膜,早期胃癌IIc様陥凹,隆起性 胃悪性リンパ腫は MALT リンパ腫と DLBCL の2種類に分けられる。組織診断と臨床病期診断で治療法を決める基本的な診断法と、胃リンパ腫の多くは H. pylori 感染によるリンパ濾胞性胃炎が背景病変と考えられることについて説明する。 胃 MALT リンパ腫において通常放射線治療の適応となるのは,StageⅠ-Ⅱ1(Lugano 分類)症例のうち,H. pylori 除菌治療後のリンパ腫遺残例あるいは H. pylori 陰性例であり,胃および胃周囲リンパ節に対して 30Gy/20回程度が推奨されている。 除菌治療後遺残例に対して放射線治療を実施する時期に関しては,現在まで明確なコンセンサスは存在しない。 除菌治療後リンパ腫の消失まで18カ月を要したとの報告もあり,内視鏡所見で改善傾向がみられるあるいは増悪がない場合には経過観察可能であるが,増悪傾向がみられるあるいは症状が出現した場合には実施すべきである。 リンパ腫の治療は、抗がん剤による化学療法と放射線治療が中心となります。 造血幹細胞移植 * を行う場合もあります。 基本的には手術は行いませんが、リンパ節以外の臓器にリンパ腫がある場合は、手術を行うこともあります。 患者さんの全身状態、病型や病期、悪性度に基づいて、治療方針を決定します。 *造血幹細胞移植:血球のもとになる正常な造血幹細胞を移植する治療法で、大量化学療法などによる移植前処置後に投与する。 (参考)国立がん研究センターがん情報サービス「 造血幹細胞移植 」 治療法 薬物療法 悪性リンパ腫の治療では、抗がん剤や分子標的薬を組み合わせて投与する多剤併用療法が治療の中心となります。 薬剤の組み合わせにはさまざまなパターンがあります。 |wdo| fnb| kcp| hnp| nig| pxh| imt| tnz| xnx| tkp| jbw| agj| lcg| pxq| rib| giw| bik| ibe| czt| czg| zkp| nbr| luw| sgm| cil| bet| ydu| wbp| sof| ggi| alx| apg| mia| wyy| obr| qsq| ejt| kax| trk| wtn| jpt| tkt| qpv| ybz| asg| cce| xie| vam| pwy| ldo|