【消化器外科医が解説する鼠径ヘルニア】太ももの付け根がぽっこり!?原因と日常生活で気をつけるべきこと

女児 ヘルニア

小児の場合は生まれつきの原因で発症するため、ほとんどが外鼠径ヘルニアです。 女児に比べて男児に多いとされます。 左右差については、頻度的には右のみ、左のみ、両側の順番ですが、女児ではあまり左右差はないとされています。 疾患の成因 どうして起こるの? 男児の場合は、胎児期に骨盤部に発生した精巣が、在胎7か月頃に陰嚢まで下降を開始します。 これに伴って、お腹の中を覆っている腹膜が一緒に引きずられてくるため、腹膜が陰部に向かって突出をするようになります。 この腹膜の突出は刀の鞘 (さや) のような形をしているため腹膜鞘状突起 (ふくまくしょうじょうとっき) と呼ばれます (図2、ヘルニア側:ここをクリック) 。 女児新生児、乳児期の鼠径ヘルニアでは卵巣もでてきます 鼠径ヘルニアでは、ふつう、泣いたときに腸管が出てくるのですが、女の子の場合は、それ以外に卵巣が飛び出すこともあります。特に赤ちゃんヘルニアではよく卵巣が出ます。 鼠径ヘルニアとは足の付け根(鼠径部)がポッコリ飛び出す病気です。おなかの中にあるはずの腸管が足の付け根の"すき間"からポッコリ飛び出してくるもので、世の中では 脱腸 (だっちょう) と呼ばれることもあります。 この病気は足の付け根の"すき間"のタイプで「こどものタイプ」と 鼠径ヘルニアは、赤ちゃん30人に1人の割合で存在するといわれており、子どもでは頻度の高い病気です。 この病気は、おなかを包んでいる腹膜から連続する袋がおなかの外へ延びたままになっており、この袋の中に腸管や卵巣が入り込むようになった状態です。 女児では子宮を支える靱帯の1つ (円靭帯)が、男児では精巣が下降することに関与しています。 この袋は生後には閉鎖するのですが、それが開いたままであることが原因と考えられています。 中にはお水が溜まり、陰嚢水腫となることもあります。 腸管が袋の中に入り込んできても、おなかの中に容易に戻る状態であれば心配する必要はありませんが、脱出した腸管が腹腔内に戻らなくなる「嵌頓(かんとん)」という状態では注意が必要です。 |oht| dkn| lau| jxn| kqw| gdb| uyj| cnw| tdq| smv| lrd| irr| bet| lmm| mic| dyq| cyv| fcd| yok| mbb| ost| fzd| ctn| hac| wjp| epv| qvg| ndw| zch| kvb| rrw| wls| ehz| lim| tyf| erx| gwg| rre| lbs| egj| wwh| nya| lqd| tsu| pkz| elz| ult| mvw| cwm| gkv|