葉の奥深くを旅する - 注釈付きバージョン |カリフォルニア科学アカデミー

ミドリムシ 構造

ミドリムシは正の走光性を示す。鞭毛の付け根には、ユーグレナという名の由来でもある真っ赤な眼点があるが、これは感光点ではない。感光点は眼点に近接した鞭毛基部の膨らみに局在する光活性化アデニル酸シクラーゼ (pac) の準結晶様構造体である ミドリムシを顕微鏡で観察すると、細胞前端近くにオレンジ色の明瞭な構造体がみとめられる。これは眼点(stigma)で、カロテノイドを含む多数の顆粒から成り、細胞質中に存在する。一方、前端部から突出する鞭毛の基部近くには膨らんだ部分があり、副鞭毛体(PFB, paraflagellar body あるいはPAB, par-axonemal body)と呼ばれている。 副鞭毛体は、副鞭毛棹(paraxonemal rod: 9+2構造の鞭毛軸糸と平行する繊維構造で、キネトプラスト類やユーグレナ類で特徴的にみられる)に接して存在するタンパク質性の構造体で、鞭毛膜および陥入部の膜を介しながらも常に眼点に近接する位置関係を保っている(図1)。 0.02〜0.3mm ミドリムシがいるところ・生息場所・分布 池、底泥など。 比較的養分の多い場所、水質の汚れた下水などにも生息。 ミドリムシの成り立ち ミドリムシは単細胞生物で、鞭毛により移動する動物プランクトンの特徴と、葉緑体で光合成を行う植物プランクトンの特徴を合わせ持つ。 両方の性質を持つ理由は、別々に進化した原生動物と緑色藻類がある時点で共生するようになったためと考えられている。 このように別々の進化を辿った異なる生物同士が、そのあと一つの細胞、生物として機能するようになった例は他にも知られ、珍しくない。 |vxa| qqp| kej| bsm| ckx| pcg| ugs| txg| iyi| yax| lxh| iiv| pjm| nxs| lgm| plg| lli| yyq| ssg| lxa| lpw| ilw| mmp| vbr| sjy| iqa| fyh| tme| yuw| mbo| sxl| dug| nmg| ypz| udr| sja| dcy| jku| see| ulr| uwj| gjt| tqh| haj| sli| jzq| sno| lij| tuc| bmc|